TENDER Co.(テンダー)のTYPE427 Periscope Pocket Tail Shirt

NEW ENGLAND SHIRT FAIR 開催中!!!

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「ドイツ統一の日」だそうです。

そうそう!先日「買えなかった!」って言ってたKORNのコーヒー・KORN KOFFEEですが、

入荷連絡をお願いしてたら、いきなり昨日の夜メールがきたので、速攻予約したわ!

楽しみ!

入荷連絡大事だね!なので入荷連絡希望の方は、diariesにも遠慮なく言ってね!

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】TYPE427 Periscope Pocket Tail Shirt

【価格】右・¥45,360-(税込) 左・¥46,440-(税込)

【コメント】

さて、大分予定より遅れてしまいましたが、やっとこ届きました。テンダーのシャツ。

ま、むしろまだちょっと暑さが続いているので、ちょうどいいくらいかな?

今季も相変わらず飛ばしてます。ちょっと!ウイリアム!飛ばし過ぎ!

それでは今日も説明が長くなりそうなので、さっさと紹介に移りますね。

 

まずはこちらのシャツから。

ドウゾ!

テンダーの定番である着丈の長いシャツ「テールシャツ」をベースに、ペリスコープポケットというディテールが付いたペリスコープシャツ。

Peliscope=潜望鏡の意味。

どの辺が潜望鏡かというと?

この両胸についた大きなポケットがポイント。

なんと上下に穴が空いており、上のポケットから物を入れて、下のポケットから取り出す時に、

物の軌道が潜水艦の潜望鏡=ペリスコープのような形になるから、ペリスコープシャツという

ウイリアムが考えた独特のディテールになります!!!

なので、こんな感じに貫通しちゃってるんです!

もうね、これをスゲェッ!って本気で感心しちゃダメ!

ウケる!ってくらいで受け止めてください。マジでウケるわ~テンダー。

 

でも今度は、本当にすごいディテールをご紹介します。

それは素材。

こちらの素材は、Airbag Cambric(エアバッグカンブリック)。

Cambricはシャンブレーのことです。平織りの普通の生地。

だけどエアバッグ??? そうです、あのエアバッグ。

なんと!?レディオヘッドのOKコンピューターの印象的な曲「Airbag」からインスピレーションを受けて作られた素材!

さすがイギリス!インスピレーション元からMADE IN UK!!!!!

 

あ、ごめん。間違えた。

 

なんと!?通常は丈夫なナイロン糸で織られる車用のエアバッグを、

わざわざ工場に持ち込んでコットンで作りましたっていう変態生地なんです!!!

それだけじゃなく、実際に生地自体も変態的に不思議でした。

 

なかなか文字で説明するのが難しいのですが、チェックのラインの部分は1枚の生地になっているのに、

マス目?の部分だけ生地が2重になって袋状になっているんです!!!

もう何が起きてんのか全然分からない。

ポルナレフ的に言うと、「な・・・何を言ってるのかわからねーと思うが、」のアレです。

恐らく実際の車用のエアバッグでは、袋状になっているところに瞬間的に空気が入って、衝撃を和らげるんだと思います。

ちなみにこちらのシャツはコットンなので、車にはねられたらケガします。

服のせいにしないでください。

 

さらに、今回diariesでセレクトしたのは、チェックの部分と袋の部分のコントラストがはっきり見えるように、

こちらのIndian Blackをオーダーしました。

一言で言うと炭染めになります。

歴史を辿ると、西暦100年ごろのローマ帝国時代に、ガイウス・プリニウス・カエキリウス・セクンドゥスという博物学者がいました。

プリニウスはインドから伝わる黒い染料を解析し、それが焼いた象牙とイカの墨から作られていると考えます。

そこから着を得て、一般家庭でも黒い染料が使えるように、ローマ帝国時代では粘土の粉末とでんぷんを利用して黒染めが行われていたそうです。

そして現在ではさらに炭を混ぜた染料をしています。

とのこと。

イカの墨からスタートして、2000年後に炭が使われたっていう話。

 

そんな、炭染めした、エアバッグ生地を使った、ペリスコープシャツシャツです。

Pants/1ST PAT-RN (Allen) ¥38,880-

Shoes/Quilp by Tricker’s (Plain oxford) ¥104,760-

 

 

まだまだ続きます。

次の素材。

こちらの素材は、Ryeland Wool Doppler Stripe Calico(ライランドウール・ドップラーストライプ・キャリコ)

キャリコ素材は、普通の平織りの生地です。

そしてDoppler Stripeというもの。

それはこちら。

なんとなく聞いたことがあるドップラー効果からインスピレーション。

波をイメージして作られたボーダー柄ということになります。

つまり波紋!パパウパウパウ!

 

そんなメメタアな生地ですが、また使ってる素材が凄いんです!!

これね、よく見るとグレーの部分だけヨコ糸がウールになってるんです。

そしてこのウールの素材がまたスゴイ。

名前はRyeland Wool(ライランドウール)

このウールは、イングランドとスコットランドの境目にある牧場で、たった30頭しかいないライランド羊から採れたもの。

この羊のウールは、今では衣服として使われておらず、テンダーのために特別に用意された素材になります。

ライランド種というのは、スペインメリノ種に由来すると考えられており、イギリスで最も古い品種の1つです。

ライランドウールは、中世の時代に最も盛んに取引されており、

記録では海外出荷のためにヘレフォードシャーに300頭が集められたとされています。

またそれらのウールはイタリアやフランダース地方で紡績され、最高の糸としてヨーロッパでも評価が高かったといいいます。

イギリスでライランドウールが広まったきっかけは16世紀の頃。

エリザベス1世がライランドウールのストッキングを贈り物として受け取ったところ大層お気に召され、

以来身に着ける衣服のほとんどは、ライランドウールから作られたものにこだわったそうです。

さらに、イギリス議会の上院にあたる貴族院(House of Lords)での首席席は、

このライランドウールで作られた椅子を使用しているそうです。

 

なんだかすごいところまで行っちゃいましたね。

議会って・・・エリザベス1世って・・・

俺なんて乱一世どまりますよ。トゥナイト!

 

そんな貴重なウールが織り込まれたシャツです。

でもこういうランダムボーダーって、インディアンのネイティブ柄であったりするので、派手な色も合いますね。

けっこう何でもいけちゃいます。

 

そうそう、言い忘れておりましたが、今季のボタンは「オリーブの木」でできています。

水・油にも強く耐久性もあり、また使うほどにレザーのように経年変化も楽しめますよ!

 

ちなみに、今季はテンダーのジーンズを始め、初めてテンダーというブランドに触れる方が多いと思います。

ジーンズでテンダーにハマって、テンダーのファンの方がジーンズの次に買うのが、このテールシャツです。

参考までにどうぞ。

 

 

それではまた。お店で会いましょう。