ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「フナの日」だそうです。
フナ、コイ、ナマズはまだ食べる気はしませんね~w
というわけで、いきなり暑苦しいテンションで始まった買い付けレポート。
そして今回の買い付けは暑苦しいというか、苦しい買い付けになりました!
まず、シャルルドゴール空港からパリ市内への移動手段が・・・無い。
スーツケース4つあるから、乗せてくれるタクシーが・・・無い。
白タクじゃないけど、なんとか乗せてくれたタクシーからは、
足元見られてプチぼったくり・・・・・・・・
そもそもこうなったのは、フランスで続く「年金制度改革に反対するストライキ」のため。
まあぼったくりというか、通常より高いタクシー代を払ったのも、
パリ市内が交通規制だらけで遠回りするしかなかったからなんです。
まあでも無事にホテルにたどり着けただけでも良しとするしかないですね。
だって、宿をとっていたモンパルナス近くでは、ホテルに到着する2,3時間前まで
こんな状態だったんですから。。。
マジヤバイ!!!
波乱の買い付けスタートです!www
じゃ、買い付け商品をご紹介しますね。
ドウゾ!
こちらはレディース。
Yves Saint Laurent(イヴサンローラン)のリネン3ピースセットアップでございます!!!
こちらはもちろんパリで。
あの時パリのあのマーケットにいた人なら、よく買ったなー!と思うかも?w
隣にあったインディゴリネンスモックを後目に、こっち買っちゃうっていうね!
一応セレクトショップとしてのヴィンテージ買い付けという立ち位置なので、
珍しいヴィンテージを探しに行くのではなく、面白い服を探しに行く旅なのです。
それがヴィンテージ価値があるかどうかってのは、ただの付加価値にすぎません。
つまり、古着も新品も「セレクト」という土俵の上では垣根が無いんです。
それが「セレクトショップ」を10年やってきた私の考えです。
ま、そんな俺の理念なんてさておき、こっちのリネンを見て!見て!
分かりにくいので着てもらいました。(Special Thanks EBIちゃん!)
裾がスクエアになったプルオーバーシャツと、
アオザイのようなロングシャツと、
イージーパンツの3ピースとなっています。
これがもう圧倒的なんですが、それぞれ単品でも使えるので、意外と重宝すると思います。
どれくらい重宝するかといいますと、プルオーバーシャツとパンツは、男性が着ても
サイズは女性で160㎝後半の方なら大丈夫だと思います。
誰の手に渡るのか楽しみです!!!
次!
今度はメンズ。
ここ数年マイブームの、、、
Marithe Francois Girbaud(マリテフランソワジルボー)でございます!!!
あまり自分で扱う洋服に「今の気分」という言葉は使いたくないですが、
(今しか着られないヤワな服を売ってるつもりはないので!)
このジルボーだけは今の気分と言わざるを得ません。
言い換えるなら、時代がやっと追いついたと言っていいかも?
90年代リバイバルなら、若者にはジルボーを着て欲しいな~。
パターンとかがホント面白いんだから!
ブルゾンなのにワイドスプレッドカラーって、ちょっとありえないでしょ?
台襟つけてドローコードはいっちゃうって、ちょっとやりすぎなディテールがたまりません!
遊びまくってますが、LAMPOジッパーと部材はちゃんとしてるのがさすがなのでございます。
ちなみにこちらは、ALEXというブランドだか店とのコラボらしいです。
そこはかとなく漂うフォント。MFGでマリテフランソワジルボー!
次!
今度はザ・ヴィンテージ!ゴリっとヴィンテージ!
こちらも狙ってたやつ。GPO物です。
GPOとは、General Post Officeの略。
日本で例えると郵政公社みたいなもん。
現在のRoyal Mailの前身でございます。
そしてGPOからRoyal Mailに変わったのが1969年なので、
GPOの古着となると60年代以前のものということになります。
で、今回のはパーツから見るに1950年代頃の物。
ちょっとこちらは状態はまあまあだったんですが、
どうしても買い付けたかった理由が生地にあります。
分かります?これなんとモールスキンなんですよ。
今でこそフランスのモールスキンジャケットがあり得ないくらい注目されてるじゃないですか。
でもね、イギリスにもモールスキンジャケットがあったんです。
さらに面白いのが、フランスの高密度モールスキンと比べると、
イギリスのはガチガチに織っておらず、テンションは緩め。
なので、綿100%にもかかわらずストレッチ性があり、とても動きやすいんです。
これをみんなに見てもらいたいな~と思って仕入れました。
なので、今回の買い付けではフレンチモールスキンジャケットは無し。
ゼロです。
(パリが不発すぎて、全然買えなかったという噂・・・w)
みんなが欲しがるモールスキンじゃないからこそ、ある意味ウチらしくていいんじゃない?
(という強がり・・・)
次!
また似たようなネイビーのジャケットですが、実はこちらはアメリカ物です。
読める?Carhartt’s。そうです!まさかのカーハート!!!
でもこのタグ知ってる人いないでしょ~~~?
俺もたまたま私物で持ってたからすぐに分かりましたけどね。
通称「カナディアンカーハート」って呼ばれてます。
検索しても出て来ませんけどね。
おそらくMASTER CLOTHのロゴと同じなので、マスタークロスの廉価版とかだったりして?
カナダ製でも、例の電車とハートのマークなら分かりやすかったのにね~!
でもカナダ製てのは、タグが残ってたので間違いないかと。
CAN 684 工場の管理番号かな?
LSCは分からないけど、サイズ44を示していると思います。
なので、イギリスで見つけたカナダ製のアメリカンワークブランドのジャケットになります!www
カナダ製のアメリカ物なのに、デザインはヨーロッパぽいのが興味深いんです。
ペンポケットも曲線描いたりね。アメリカ物だっとカクカクッとしてるでしょ?
そういや俺が持ってる同じタグのカーハートもヨーロッパぽいかも?
これなんですけど。
フランスのソルトアンドペッパーのアトリエコートみたいでしょ?
そして同じタグ。
そしてこのネイビーのジャケットのヨーロッパぽいところは生地。
まさかのレフトハンドツイル=左綾ですからね!珍しいわ~。。。
背中のペンキ跡もリアルでカッコイイです。
次!
こちらはイギリスのデッドストックのプリズンデニムです。
プリズン=刑務所のことですが、刑務所用か刑務所で作られたやつ。
1975年のデッドストックです。
やはりプリズンデニムは素材や縫製のチープさがたまりません!
でもデザインは方ポケ&バックルバックていうヴィンテージテイスト!www
この絶妙に気が抜けるクオリティにヤラレます!
サイズは32インチとゴールデンサイズ。どれくらい縮むかは知らん!
だがベルトループは無い!30~31インチくらいの人でいいと思いますよ~。
次!
こちらはウールベスト。
でも実はコートのライナー用のベスト。だからボタンがありません。
でもそのまま着ると、このパイピングのような布がそのままデザインとして面白いと思います。
ユニセックスでの提案。
意外と古くて1964年の物。使用感は見られず、ほぼほぼデッドストックです。
また元々はイギリス軍のオフィサーズレインコートのライナーだったというのが分かります。
しかも最小サイズの1。小柄な男性か女性の方に。
最後!
良いシャツが見つかったんですよ~!
これもイギリスならでは!
ざっくり言うと、イギリスを代表するシャツメーカーと覚えておいてください!
TURNBULL&ASSER(ターンブルアンドアッサー)でございます!
古着でよく見るは見るんですが、まず14H(日本人のSくらい)というサイズがなかなか無いのと、
言ってもイギリスでこんなシャツ着るのはドレス用でしかないので、
カフがダブルカフスばかりなんですよ。
なので、このカフってだけで嬉しかったんです!!!
ターンブルアンドアッサーといえばの3つボタンロングカフス!
そして襟もドレッシーなジャーミンストリートカラー!
そして背中はサイドプリーツ!
これぞターンブルアンドアッサーというディテールが詰まってます!
(でもスプリットヨークは初めてみたかな?すごいな。)
ちなみにこれが元になってますからね!
昨年インディヴィジュアライズドシャツに別注かけたシャツ。
Individualized Shirt|Individualized British Shirt|Prince of Wales (Click!)
サイズありますよ!(泣)
でも今回のターンブルは本気だわ。
めっちゃ細かい。
Exclusiveって書いてあるので、誰のスペシャルオーダーなのかもしれないですね。
本日はこの辺で。まだまだありますよー!
それではまた。お店で会いましょう。