※4/9(水)・4/10(木)・4/17(木)・4/23(水)・4/24(木)・5/1(木)は、休店日とさせていただきます。
※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ待ちます!)
※OLD TOWN(2025SS)オーダー分の入荷は、5月下旬~6月初旬になりそうです。
※WALSH TRUNK SHOW開催(4/12~4/20)のお知らせです。
詳細は、下記リンクより過去のブログをご覧ください。
→diaries blog | WASH TRUNK SHOW開催のお知らせです。(Click!)
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「タイヤの日」だそうです。
水戸近代美術館のキースへリング展後記。
DIARIESグルメ担当の私が、今度は水戸で何を食べたか知りたい人もいますよね?
そんなリクエストにお応えします。
今回は連休で、次の日もお休みということで、ガーリックに手を出してしまいましたよ。
久々の「アメリカ屋」!ジャンクにガッツリ行きたい気分の時はここ!
僕が初めて訪れたのは20年くらい前のことでしょうか。
あの頃に比べると大人気繁盛店になってしまい、13時に着いたのにこの日も20分待ち。
でもおかげで待合室で面白い物を見つけることができました。
僕が通ってるキックボクシングジムのオーナーであり、RIZINやブレイキングダウンの解説でおなじみ、「川尻達也」さんのサインを発見!
どうしよう、同じ物を食べて俺も強くなっちゃう!!!
で、これです。憎らしい程の肉。
水戸にはね、アメリカ屋が昔からあったから、静岡のさわやかハンバーグ食べても、別に驚きがないんですよ。
同じくこちらもレアバーグでございます。
400gくらいペロリですね。
さて、次回のウイリアムモリス展の時はどこに行こうか。今から楽しみです。
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】TENDER Co.(テンダー)
【アイテム】Type156 Split Back Jeans
【価格】¥74,800‐
【コメント】
今シーズンの目玉の一つですね。やはりテンダーから。
まず初めに、TENDER Co.のデザイナー・ウイリアムが昨年の暮れに、イギリスを離れアメリカに移住したことをお知らせします。
これからはアメリカ発のジーンズブランドとして活動していくことになります。
(生地だの生産などを急にアメリカ製に変えるのは難しいので、当分はイギリス生産が続きます。なので最初はアメリカ企画イギリス生産といったところかな。)
ここに来て?このタイミングで!?ジーンズの本拠地であるアメリカに殴り込み?というわけです。
それを聞いた時、あまりの斜め上の発想に、僕は目を白黒させたのを覚えています。
正直ここ数年、TENDER Co.に往時の勢いが感じられないと思っていました。
実際に当店のセレクトが少ないと思われた方もいらっしゃるかと思います。
想像するに、おそらく数年前のコロナ禍下において、このような移住を控えた状況では、致し方なかったのかもしれません。
しかし諸々の段取りが落ち着いた今シーズン、勢いを取り戻したと感じるには十分のラインナップでした。
2025年から、またとんでもないTENDER Co.が始まります。
第2章の幕開けと言っても良いと思います!
ですがひとまず春夏はイギリス企画イギリス製時代の集大成となり、
秋冬からアメリカ・ペンシルバニアのTENDER Co.として新章スタートとなります。
前置きが長くなりましたが、詳しく見ていきましょう。
今季のコンセプトは「LEAVING TOWN(街を去る)」
そのままですね!
ウイリアムはロンドンに住み、セントマーチンで講師をしながらTENDER Co.を立ち上げました。
このジーンズは、これまでイギリス企画イギリス製を貫いてきたTENDER Co.の、いわば集大成。
なのでシルエットは、TENDER Co.が最初に作ったType132 Wide Straightを思わせる極太のストレート。
そしてディテールは、ブランド創立当初によくやっていたBritish Railways(イギリス国鉄)の制服から、改めてインスピレーションを得てデザインされています。
それがまさかのサスペンダーパンツ!?!?!?
いや違います!イギリスなのでブレイシーズですね!ブレイシーズジーンズ!!!!!
このブレイシーズジーンズ、以前からDIARIESをご存じの方には覚えてる方もいらっしゃいますよね?
9年前あの時は、ウイリアムの弟子であるFHUTTというブランドのブレイシーズとのコラボアイテムでした。
ですが今回は、純粋なTENDER Co.オリジナルのブレイシーズでございます。
やはり一筋縄ではいきません。
いや、2本の縄だからだよっていうことではなく、この作りは予想外すぎる・・・・・
トートバッグのストラップのようなテープを真鍮のリングに通して、ボタンホールを空けただけ。
僕もサスペンダーは3本所有してますが、こんなのは初めてです。
そしてこのブレイシーズを付けるジーンズのウエストバンド部分も独特。
商品名は「Split Back Jeans」
Splitは分かれているとかそんな意味。
このようにウエストバンドのバック部分がスプリットしてるのが特徴だから、スプリットバックジーンズというわけ。
ここからは僕の解釈ですが、この仕様には非常に感慨深いものがあります。
というのは、この形って「リーバイストラウスとジェイコブデイヴィスによって生み出されたジーンズの原型・ウエストオーバーオールズ」にそっくりじゃないですか!
しかもこのウエストオーバーオールズやジーンズ独特のバックヨークが、異常に強調されているというのも面白いです!
TENDER Co.がインスピレーションを得たBritish Railwaysの制服を元に作ったパンツが、
これから移住しようというアメリカで生まれたJeansの原型に近づいているっていうんですから!胸熱!!!!!
まさにイギリス時代の集大成と、これからの活躍を予感させるにピッタリなデザインだと思います!!!
そしてその意気込みは、実はボタンにも隠されているんです。
前回のブランド設立10周年の時はキュートなウインクでしたが、今回は☆☆!カワイイ!
でもそれだけじゃなく、裏にも仕込みがあります。
LDN-GLS-PENNAと刻印されているのがご覧いただけますでしょうか。
LDNはロンドンですね。TENDER Co.を設立した場所。
GLSは、ロンドンからウェールズに移り住んだ時に住んだ町、グロスターシャー。旧き良き時代のイギリスの面影を残す町です。
PENNAはもうお分かりですね!現在地・アメリカはペンシルバニアでございます!!!
過去の足跡をたどり現在地を表すボタンは、未来を繋ぎ留めるものと解釈致します。
こんなにも希望に溢れたボタンが、未だかつてあっただろうか!?
(あ、でもこのボタン、外れやすいのでご注意くださいね。ボタンを失くしたらNo Futureになっちゃうので。それもある意味イギリスっぽいからいいか。)
お次は生地です。
この生地も久々のやつ。ダブルインディゴトーントン。
覚えてる方いるかな?3,4年前だと思うんだけど、この生地のコートを当店では取り扱ってましたね。
実は今回、おそらくウイリアムが移住で荷物を減らしたいためだと思うのですが、以前に作った生地をお蔵出ししてくれたんです。
TENDER Co.でもデッドストック生地と言ってもいいかな。
一応このトーントンという生地について説明しておきますね。
今回使用した生地は「Cotton Taunton(コットントーントン)」と言います。
トーントンというカワイイ響きは町の名前。イギリス南西部・サマセット州にあります。ロックフェスで有名なグラストンベリーの近く。
そのトーントンという町では、国が指定した11オンスの生地が伝統的に織られており、その生地の名前はそのまま町の名前を取り、トーントンと呼ばれていました。
また、通常はウールで織られるトーントン生地ですが、今回はコットンで織っています。
さらにはこの生地は、タテ糸もヨコ糸もインディゴで染めた糸を使用しています。いわゆる「ダブルインディゴ」というもの。
そのため、非常に深い藍色になるのが特長です。
しかも今回のインディゴは、ロープ染めを25回も繰り返したもの。通常の染より大幅に多い回数です。
またこのトーントンは、織り組織がブロークンツイルとなっています。
ブロークンツイルやデニムもツイルの1種ですが、綾目が左右双方向から入ることで斜行が起きません。
さらには綿100%素材ながら、生地にストレッチ性が生まれるのも特徴です。
ラングラーが使用するデニムによく見られるあの生地です!
いつものTENDER Co.のデニムに比べると、メチャクチャ柔らかくて穿きやすいですよ!夏もいけそうです。
というわけで穿いてみました。
Shirt/OLD TOWN
Shoes/Aurora Shoes
サスペンダーの先がピョンピョンと出るのが楽しいですね~。
でも気恥ずかしい人もいるかもしれないので、そんな方は下げるのをお勧めします。
こんな風に。
羽織物を着た時に垂れ下がるサスペンダー、個人的には結構好きなんですよね。
何の意味も無いですけど、アクセントになってくれるのが楽しい。
にしてもメチャクチャなブレイシーズだな!笑
でもこの自分で着ている服なのに、ふと目にした時に笑ってしまうのがTENDER Co.の良い所なんです。
ベルトループも付いているので、ブレイシーズ無しでも穿けますのでご安心を!
リベット留めのタテ型ポケットも、TENDER Co.ならではですね!
鉄道の制服らしいタテ型ポケットに、ジーンズの象徴であるリベット留めなんてムチャクチャですがカッコよすぎます!!!
お陰様で残るサイズは少なめとなっておりますので、気になる方はお早めにお願いします!
それではまた。お店で会いましょう。